事業用口座を作る必要性

エンジニアがフリーランスとして独立した場合、自分で確定申告をする必要がある。そして、確定申告では、事業でどれだけの収入と支出があったかを把握しなければならない。そうであるにも関わらず、使用する銀行口座を事業用とプライベートで一緒にしていると、まずどれが仕事に関する収支なのかを把握する作業が必要となる。その作業は、収支を毎月管理するとしても手間である。もし、確定申告のシーズンになってから収支管理を始めた場合は、途方もない作業となるだろう。

そこで事業用の銀行口座を用意しておけば、その口座に関する収支は全て事業のものとなるため、プライベート用と事業用で収支を分ける作業が必要なくなる。また、自身の業績を確認する場合にも、収支を把握することは重要である。そういった意味でも、事業用の口座を用意しておいて、収支が把握しやすい環境にしておくことは大切だ。さらに、口座が事業とプライベートで一緒だと、主に支出面で混同することになりかねない。したがって、口座を分けておくことは、プライベートの支出を経費にしてしまうというミスの防止にも繋がる。

また、フリーランスで個人事業を行っている場合、税務調査が入る可能性もある。確定申告に不備にあるパターンが代表的だが、その際には銀行口座を開示しなければならなくなる。そこで事業専用の口座を用意していると、調査への対応もスムーズにできるはずだ。事業用口座のみで調査が完了すれば、プライベートな講座の方まで粗探しをされずに済む。